リモートワークを簡単にそして安価に実現

現在話題となっている新型コロナウィルスの関係で、リモートワークの重要性が高まっています。ただ、セキュリティを考慮するとどうしても高価な構成となってしまうのも事実です。
そこで、前から気になっていたオープンソースソフトウェア(OSS)の検証を行いました。

Apache Guacamole

グァカモーレ、ワカモーレ、ワカモレなどと発音されるこのOSSは、ブラウザを介して内部の端末やサーバにRDP(リモートデスクトップ)などでの接続が可能にするソフトウェアとなります。(プロキシとして動作し、RDP以外にもTELNET、SSHなども可能です)

動作イメージ

ログイン画面(端末からはブラウザで接続)
ログインに成功すると、管理者にて登録された利用可能な接続先が表示されます

検証では、RDP接続については事前にID・パスワードも入力しないと利用が出来ませんでした。組織で公開するには少し不便な状況です。

ただ回避方法として、接続先を登録せずにログイン後のポータル画面で「rdp://***.***.***.***」と接続したい端末等のIPアドレスを入力して接続する方法があることがわかりました。こちらで接続すると以下の状態になります。

この状態で接続すると、ID・パスワードを入力出来る状態で接続可能

画面の共有も可能

こちらはリモートワークだけでなく、ヘルプデスク的な利用でも活用出来る機能です。

利用しているリモートデスクトップ画面で「Shit+Ctrl+Alt」を押すとメニューが表示されその中のShareから画面共有用のリンクを表示させます
共有されたURLを表示すると操作画面を参照することが可能です。設定で参照のみの設定が可能です。

管理者機能

現在利用しているセッション一覧
利用履歴
接続一覧(画面共有可否なども設定)
1セッションで利用している状態でのリソース状況(サーバは2コア4GB)

検証をしてみて

簡単な検証ではありましたが、用途をしぼれば十分利用は可能かと思います。ただし、理想的にはSSL-VPNなどで接続した後のワンクッションのサーバとして活用するのがいいかなという感覚です。

LDAP認証やOTPなども利用可能で検証は出来ていませんが利用状態のレコーディングも可能なようです。RDPは画面のレコードが取得可能なようなので用途によっては製品版よりもいい評価がありそうです。

こういう時期なので、取り急ぎ緊急の検証となりましたが全体的にはご提案可能な製品であると思いますので、検証を引き続きしていきたいと思います。